アレルギーの症状を持つ人は近年増えてきていると言われています。また、それは子供だけではなく、大人になってから突然発症するというケースも少なくありません。
そんなアレルギーの症状を改善するためには、まずはその原因であるアレルゲンがそもそも何なのかを知る必要があります。
ただ、アレルギーの症状に自覚がなかったり、症状が遅れて出ることで気づきにくいというパターンも多く、しっかりと病院で検査してもらうことが大切で、アレルギー検査は人間ドックのオプションとして利用することができます。
Contents
自覚症状がないアレルギーもある!?
アレルギーは、アレルギーの引き金であるアレルゲンがIgE抗体と結びつくことで、ヒスタミンやロイコトリエンなど炎症性物質を放出してしまい、アレルギー反応を起こしてしまいます。
アレルギーの原因
そのアレルギーの原因となるアレルゲンはたくさんの種類があり、
吸収系だと、
- ダニ、ハウスダスト、動物、昆虫、樹木、雑草、カビ
などがあり、食餌系のアレルゲンとしては、
- 甲殻、青魚、肉類、果物、牛乳、卵、小麦、豆、穀、種実
などがあります。
ただ、これらは代表的なアレルゲンで、アレルゲンとしては何万種類も存在するため、人間ドックのアレルギー検査では特定できない可能性もゼロではありません。
アレルギーの症状
アレルギーの症状としては、皮膚や粘膜、喉や気管などの呼吸器、消化器、目、鼻などにある種の炎症反応が現れてしまうことで、湿疹やかゆみ、鼻みず、咳、腫れなど多岐にわたる症状が出てしまいます。
アレルギー症状が全身に出てしまうことをアナフィラキシーと言います。
しかし、アレルギー反応の中には自覚症状のないものがあったり、遅発性と呼ばれる症状が遅れて出てしまう反応もあるため、原因を知り生活の質をよくするためには、アレルギー検査をしてアレルゲンを突き止める必要があるのです。
アレルギーは放っておくと、細胞の老化が進んでしまったり、慢性的な疲労やなかなか治らない肌荒れやにきびの原因にもなってしまうことがあるため、早めに対処しておくことが望まれます。
スポンサーリンク
アレルギー検査の種類
アレルギー検査の種類としては、血液検査、皮膚検査、食物経口負荷試験、食物除去試験があります。
血液検査
アレルギー検査の中でも最も代表的なものが血液検査です。
血液検査では、血液中の抗体の量を測ることで、何のアレルゲンに対するIgE抗体の量が多いかを調べることができ、原因物質を特定することができます。
少し高額になってしまいますが、同時に36項目のアレルゲンに対して検査することができるMAST36という方法もあります。
血液検査ではIgE抗体以外にも、じんま疹の原因となるヒスタミンの量を調べたり、アトピーの診断の際は、好酸球の数、LDH(lactate dehydrigenase)、TARC(Thymus and activation-regulateed chemokine)などの数値も測定することができます。
皮膚検査
アトピー肌や敏感肌の人は化粧品を使う前にパッチテストを行うことがよくありますが、パッチテストも皮膚検査の一つで、皮膚に直接物質を付けることで反応を見る検査のことを言います。
パッチテスト以外にも、アレルギー物質を皮膚につけてから針などで皮膚を少し傷つけるプリックテストや皮膚内に物質を入れる皮内テストがあります。
数あるアレルギーの中でも日本で多いのは花粉症ですが、花粉症はこの血液検査と皮膚検査、他にも目や鼻の検査をすることで診断します。
食物経口負荷試験
食物経口負荷試験は、アレルギーの疑いがあるものをあえて摂取することで反応を観察するという試験で、症状があらわれてしまうリスクがあるため、きちんと医師の指導のもと行う必要があります。
食物除去試験
食物除去試験は、食物経口負荷試験とは逆に、アレルギーの原因と思われるものをしばらくの期間摂取しないようにすることで、改善されるかどうかを観察するという試験です。
人間ドックのオプションで検査を受けるには
そんなアレルギー検査を人間ドックのオプションとして受けることができます。
血液検査の場合だと採血をするだけなのでかなり簡単な検査となりますし、スギ花粉症やフードアレルギー、即時型アレルギー、遅延型アレルギーなど様々なアレルギーを調べることができ、受診する病院の検査コースによって検査できる内容も違ってきます。
たくさんある病院の中から適切な検査内容を選び、できるだけ近くの病院を見つけるには、人間ドック・健康診断の総合予約サイトを利用するのがおすすめです。
東京や大阪など様々な地域のアレルギー検査が受けられる病院を検索することができ、自分にあった検査内容・値段のものを見つけることができます。