脳の病気の危険因子を発見するためにぜひ受けておきたい脳ドックですが、なかなか忙しくて病院に行けない、病院に行くほどでもない、といった感覚の方も多いと思います。
そういった場合に便利なのが「簡易脳ドック」という検査です。
簡易脳ドックはその名のとおり、脳ドックの簡易版で、通常の脳ドックに比べて気軽に検査を受けることができます。
ここでは、そんな簡易脳ドックについてご紹介していきます。
簡易脳ドックとは?
簡易脳ドックでは、主に頭部MRI、頭部MRA、頚部MRAなどを使って検査を行います。
一般的な脳ドックでは、採血や採尿、心電図といった基本的な検査も行われますが、簡易脳ドックの場合はこれらが省かれているケースが多いようです。
例えば、ある病院では通常の脳ドックの検査が、
- 身長・体重・血圧測定・視力などの基本検査
- 糖代謝や脂質、肝機能などを調べる血液検査
- MRI・MRA検査
- 胸部X線検査
- 頸動脈超音波検査
- 心電図検査
- 尿検査
であるのに対し、簡易脳ドックでは、MRI・MRA検査のみを行います。
ただし、検査内容については病院・クリニックによって異なるので、事前に確認しておくようにしましょう。
このように脳ドックを簡易化することによって、受付から終了までの所要時間も30分~1時間30分程度になり、料金も通常の脳ドックよりも安く、相場でおよそ2万~4万円で受けることができます。
検査結果は当日医師からの説明、後日自宅へ郵送、後日面談などによって伝えられます。
簡易脳ドックでわかること
簡易脳ドックでは、MRI/MRA検査を使うことで脳梗塞や脳腫瘍、脳内出血、脳血管の狭窄、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤などを発見することができます。
また、自覚症状がなく気が付きにくい隠れ脳梗塞も見つけることができるため、忙しくても年に一度は受診しておきたい健康診断です。
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簡易脳ドックを受けるには
脳卒中は後遺症が残ってしまったり、死に至ってしまうこともある怖い病気です。できるだけ検査で早期発見し、発症を未然に防ぐことが大切です。
脳ドック・人間ドックは少し敷居が高いと感じてしまう方や普段仕事で忙しい方でも、簡易脳ドックなら短時間・低料金で検査を受けることができます。
- 脳ドックを受けたことがない方
- 短時間で検査を終えたい方
- 脳梗塞などの脳の病気が気になる方
- 血縁者に脳卒中になった方がいる
などの場合は一度検査を受けておくことをおすすめします。
簡易脳ドックを受けることができるお近くの病院を探すには、人間ドック・健診総合予約サイトを使うと便利です。