めまいの症状として、ぐるぐると回っているような感覚になったり、立ちくらみのような感覚になってしまうという経験はないでしょうか?
めまいの原因は乗り物酔いから重い脳の病気まで様々で、自己判断ではなかなか判別することは難しいため、一度人間ドック・脳ドックなどで検査してもらうことをおすすめします。
めまいは現代病の一種ともされていますが、脳卒中や動脈硬化などの病気が関わっている可能性もあるので注意が必要です。
めまいの原因は?
めまいの原因は多岐に渡っていて、実はまだわかっていない部分も多く、めまいによって倒れて怪我をしてしまう可能性もあるため、人間ドックなどで適切な検査を受けておくことが望まれます。
めまいは疲れやストレス、自立神経失調、肩こりなどからくるものもあれば、末梢性めまいではメニエール病、前庭神経炎、良性発作性頭位めまい症などが考えられ、中枢性めまいでは、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、一過性脳虚血発作(TIA)、多発性硬化症などが考えられる場合もあります。
日本人の約7人~10人にひとりはめまいの症状があるとされ、特に女性に多いと言われています。
めまいの種類
さらに、めまいの症状には回転性と浮動性があります。
回転性は自分もしくは天井がぐるぐると回っているような感覚の症状があります。この場合は耳に原因があることが多く、耳鳴りや難聴を伴うケースもあります。
それに対して、浮動性のめまいはクラクラとする感覚で、立ち上がる時に立ちくらみが起こってしまったり、一時的に目の前が暗くなってしまうこともあります。この場合は脳に原因があることがあり、緊急性がある病気の可能性も考えられます。
検査しておきたい項目
このように、めまいは全てが緊急を要するものではありません。例えば、貧血が原因のめまいは、鉄分を補うことで改善されることもあります。
ただ、中には命に関わるような病気と関係していることもあり、ぜひ検査をしておきたい項目もあります。
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脳の病気
脳の血流障害が起これば、それにともないめまいが発生してしまうことがあります。この場合は、脳梗塞や脳出血などの脳の重大な病気が隠れている可能性があるため、人間ドックで脳の状態を検査してもらうことが大切です。
動脈硬化
他にも、動脈硬化でもめまいの症状が現れることがあります。
動脈硬化は、血管の柔軟性が失われ、血液の循環が悪くなってしまう状態です。この際に平衡感覚を司る部分に異常が生じてしまい、めまいが出てしまいます。
動脈硬化は合併症として心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしてしまう可能性があるため、できるだけ早くに対処しておく必要があります。
特に、生活習慣病を患っている場合などは注意が必要です。
めまいを人間ドック(脳ドック)で検査するには?
めまいのための検査としては、
- 問診
- 眼振(がんしん)検査
- 聴力・耳鳴検査
- 血液検査
- 体平衡検査
- 心電図
- 眼底
- 温度刺激検査
などがありますが、特に行っておきたいのが、脳の検査です。
脳の検査としては、頭部MRIやMRA、CTを使って、脳の血管の様子を診断することができます。
これらの検査は人間ドックの中でも、脳に特化した脳ドックを利用することで受けることができます。
めまいを伴う病気は様々で、自己判断では難しかったり、市販薬を使うことで逆に症状を悪化させてしまうケースもあります。脳の病気はできるだけ早期発見されることが重要です。
お近くの脳ドックや健康診断が受けられる病院は人間ドック総合予約サイト「マーサ」から検索することができます。