人間ドックの男性専門の検査コースとして、メンズドックというコースがあります。
このメンズドックでは、男性の病気の中でも特に検査しておきたい前立腺がんの検査も行うことができるドックで、病気を早期発見するためにもぜひ定期的に受けておきたい検査です。
ここでは、そんなメンズドックについてや検査項目、受診方法などについてご紹介していきます。
メンズドックとは?
メンズドックとは、普通の人間ドックの検査項目に前立腺がんの検査であるPSA(前立腺特異抗原)検査が追加されたコースのことです。
また、医療機関によっては男性ホルモンの血中テストステロン量の測定がある場合もあります。
メンズドックの相場としては、4万円~7万円程度で、普通の人間ドックに1万円程度上乗せされた値段となっています。
PSA検査は採血した血液を使って行われるため、検査の流れとしては一般的な人間ドックと同じで、短い所要時間で検査を行うことができます。
前立腺の病気
メンズドックでは、一般的な人間ドックでは検査することができない前立腺肥大や前立腺がんといった男性特有の病気を発見することができます。
特に前立腺がんは近年増えていて、男性は肺がんの次に高い死亡原因になることが予想されています。
また、前立腺がんは初期の自覚症状がほとんどなく、残尿感があったり、夜中トイレのために起きてしまうといった症状がある場合は病気が進行してしまっている可能性があります。
40歳以上の男性はぜひ一度検査しておきたい項目です。
血中テストステロン量
施設によっては血中テストステロン量を測定しますが、この数値によって男性更年期障害の有無をチェックすることができます。
更年期障害は女性のイメージがありますが、男性にも更年期障害があり、男性ホルモンの低下などによって集中力の低下、無気力、不眠、不安感などといった症状が現れることがあります。
スポンサーリンク
メンズドックの検査
冒頭でお話したように、メンズドックは人間ドックの検査項目に前立腺の検査が追加されたコースとなっています。
施設やコースによって違いはありますが、一般的な人間ドックの検査としては、
身長、体重、BMI、腹囲、血圧、視力、聴力、眼底、眼圧、尿検査、血液検査、心電図検査、胸部レントゲン、肺機能検査、超音波検査、胸部CT検査、胃レントゲン検査
などがあります。
また、前立腺の検査としては、基本的に腫瘍マーカーである採血の検査が行われますが、施設によっては、前立腺エコー検査や直腸指診、前立腺MRI検査、排尿障害検査などが行われることもあります。
胃の検査がある場合は前日食事や水分の摂取についての制限があるので事前に確認しておくようにしましょう。
メンズドックを受けるには
近年急激に増えていると言われる前立腺がんは、初期症状がないことから発見が遅れてしまうことがあります。進行の速度は遅く、治りやすいため早期発見されることが大切です。
メンズドックを受けるには、まずはメンズドックを行っている施設を探す必要があります。
お近くの医療機関を探すには、人間ドック総合予約サイトから検索するとスムーズに見つけることができます。