60歳以上になると、退職して新たなことを始めるという人も、まだまだ現役で活躍するという人もたくさんいらっしゃいます。いずれにしても、健康な状態で過ごしたいというのは言うまでもありませんよね。
60代になると、がんの発症率が高まったり、自覚症状があまりないと言われる肝臓や前立腺の病気、脳梗塞などはできるだけ早期に発見できればその分完治できる可能性も高くなります。
60歳代になると人間ドックを受ける人は実は少ないと言われていますが、60代でも健康でいたい、60歳を過ぎた親御さんの体が心配、という場合には1~2年に1度は検査を受けることをおすすめします。
60歳で人間ドックは本当に必要?
60歳、70歳、80歳にもなると、体に異常がないというケースの方が逆に珍しいくらいで、年々増えているがんのリスクや脳疾患はできるだけ早く発見されることが望まれます。
60歳で病気が発見できた場合と70歳で発見できた場合では治療に大きな差が出ることも十分に考えられるのです。
60代の人間ドックの検査としては、ある特定の部分をきっちりと調べるというよりも、全体的に幅広くスクリーニングする ということが基本となります。
なので費用はかかってしまいますが、少なくとも2年に1度は検査を行いたいところです。
最近では、還暦祝いなどで親御さんに人間ドックをプレゼントするといったケースもあるようです。
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60代におすすめの検査内容は?
60代の人間ドックの検査内容としておすすめなものは、全身のスクリーニングをしたいということで、血液検査などの基礎検診 やがん検査 、脳の検査 などがあります。
基礎検診
60歳を過ぎると、糖尿病や肝炎、肝硬変などの肝臓疾患が気になってきます。女性の場合も60歳代をピークに脂肪肝になってしまう傾向にあるとされています。
特に肝臓は沈黙の臓器と言われていて、あまり自覚症状がありません。
血液検査などで血糖値や血糖脂質、肝機能数値をチェックしてもらいましょう。
その他にも、
- 身体測定
- 測定
- 尿検査
- 心電図
などもメニューにある場合もあります。
がん検査
そして、60代に発病リスクがピークとなってしまうのががんです。 年齢を重ねると免疫力も低下してしまうため、それだけがん細胞も繁殖しやすくなってしまうのです。
年齢とともに前立腺がんとなってしまうリスクは増えてしまい、肺がんによる死亡率も2015年には少し減少したものの昔に比べると右肩上がりに伸びています。
男性の場合は特に胃がん、前立腺がん、肺がんに注意し、女性の場合は乳がん、大腸がん、胃がんなどに注意が必要です。
肺がん
胸部レントゲン写真を使って検査する場合もありますが、最近は胸部のCT検査で精密に検査をすることができます。
ダバコを吸わないからといって油断はできません。
胃がん
胃炎や胃ポリープ、胃がんなどの異常は上部消化管造影検査でチェックすることができます。これはいわゆるX線検査でバリウムを飲んでから行う検査です。
また、胃や食道、十二指腸を詳しく調べるために胃内視鏡検査を行うこともできます。
大腸がん
大腸がんや大腸ポリープのチェックとしては、便潜血検査や大腸内橋検査を使います。
その他にも、前立腺がんを調べるためのPSAメーカーやマンモグラフィーによる乳がんや子宮がんの検査をすることも可能です。また、高額ではありますが、全身の断面図を撮ってスクリーニングすることができるPET検査というものもあります。
脳ドック
くも膜下出血や脳卒中のリスクもきちんと検査しておくことが望まれます。
実は60代の場合なんと8割もの人が自覚症状のない隠れ脳梗塞の状態 と言われていて、できるだけ早めに異常を見つけ出すことに越したことはありません。
このように、60歳以降は、がんのリスクが高まってしまったりと、今までの人生で蓄積されてきたものがダイレクトに現れてしまう時期でもあります。
人間ドックは費用は少しかかってしまいますが、老後を楽しく過ごすためにも、60歳という節目で一度体に異常がないかチェックしてもらってみてはいかがでしょうか?
宿泊プランのある人間ドックを使って、夫婦で一緒に受けてみたり、診断で異常がなければお祝いとして旅行に行くという楽しみ方もありだと思います。