未来の健康のために人間ドックを受けたい、でも人間ドックは痛いし苦しいイメージがあって受けるのがこわいという人も多いと思います。
特に辛いイメージがあるのが、内視鏡検査ではないでしょうか?
たしかに、胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査では苦痛を伴うことがありますが、最近では技術も進歩し、痛くない検査方法が提案されていたり、鎮静剤を使うことで寝ている間に検査を終わらせることも可能です。
ここでは、そんな痛くない無痛の人間ドックについてご紹介します。
Contents
痛くない胃内視鏡検査とは?
脳ドックで行われる磁力線をつかったMRIやMRA検査や超音波検査などには基本的に痛みはありませんが、胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査に対しては恐怖心がある方も多いですよね。
ただ、今では医療も進歩しているため、苦痛を軽減して検査を受けることができます。
昔の胃カメラよりも進化している
昔検査で使われていた胃カメラは管がホースのように太く、それを喉から通すとなれば苦しくないはずがありません。
ただ、今の内視鏡検査で使われるものは、昔のものに比べて細くなり、負担も軽減されています。
経鼻内視鏡検査
昔の胃カメラよりも負担が軽減されたといっても、口からチューブを入れるのは苦痛で吐きそうになることもあるため、最近では鼻から入れる経鼻内視鏡検査も行われています。
鼻からチューブを入れることによって、口がふさがらない状態になるため、モニターを見ながら会話をすることもできます。
一般的に、口から入れるよりも鼻から入れた方が楽という意見が多いようですが、痛みに対しては個人差があるため、必ずしも鼻からの方が苦痛が少ないとは言い切れません。
特に、鼻炎持ちや鼻の粘膜が弱い人、鼻の内部が狭い人などは口からの方が楽なケースもあります。
寝ている間に検査する無痛内視鏡
経鼻内視鏡検査で負担が軽減されるとはいえ、それでも想像以上に苦痛だったという声もあります。
そこで、痛くない無痛の検査として、鎮静剤や麻酔薬を使うという方法があります。
基本的に胃内視鏡検査における苦痛は、
- 喉を通過する際のオエッとなる嘔吐反射
- 胃の中を空気で膨らませる苦痛
- 喉に内視鏡があたっている機械的な圧迫感
が挙げられますが、鎮静剤や麻酔薬を使った検査では、これらを感じることがない無痛の検査を行うことが可能です。
点滴や注射で鎮静剤や麻酔薬を投薬することで、寝ている間にすべての検査を終了させることができます。大半の人が検査を行ったこと自体の記憶がないくらいに知らない間に検査が終わってしまいます。
鎮静剤は1人1人に適した投与量が使用されます。
5分~10分程度で終了し、安心できる検査方法ですが、デメリットとして、
- 鎮静剤を投与した場合は、検査後に1時間程度の休息が必要で、すぐに帰宅することができない。
- 鎮静剤を使用した場合、眠気やふらつきが続くことがあるため、車、バイク、自転車で帰宅することができない。
といったことがあります。
検査後にすぐに帰りたいという場合は経鼻内視鏡検査がおすすめです。
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痛くない大腸内視鏡検査とは?
大腸内視鏡検査は、肛門からスコープを入れることで、ポリープの有無の確認やポリープの切除を行う検査ですが、大腸内視鏡の技術も格段に進歩していて、無痛で検査を受けることも可能になっています。
検査方法としては、薬剤の投与によって意識レベルを低下させるだけでなく、クリニックによっては水浸法や完全無送気軸保持直線的挿入法といった特殊な方法を用いることで、全く痛くない状態で検査を受けることが可能です。
検査時間も短く、20分~30分、短い場合だと5分で終了することもあります。
無痛の人間ドックを受けるには
このように、苦痛であるイメージが強い胃・大腸内視鏡検査は、技術の進歩によって無痛で受けることが可能になっています。
また、痛くない検査を受けるには、それだけでなく、熟練した医師の技術も重要になります。検査を受けるには、経験豊富で信頼のできる病院を探すことが大切です。
人間ドックを受けることができるお近くの病院は、人間ドック・健診総合予約サイトから検索することができ、「無痛」 などというキーワードから検索することも可能です。